夜のフロスト

Night Frost

R・D・ウィングフィールド / 東京創元社 / 2001/06/15

★★★★★

面白い

 フロスト警部シリーズの3作目。前作は『フロスト日和』

 本作は、署内で流感が流行しており、アレン警部を含む多くの署員が欠勤しているなかで、フロスト警部と新人のフランク・ギルモア部長刑事が複数の事件を並行して手がけるという趣向。次から次へと事件が発生し、読者の側ですら、いったいどの事件がどういうステータスにあるのかがよくわからなくなってくる混乱した状況を見事に描く「忙しい仕事」小説。『殺人カップル』の項に書いたような、「複数の事件が進行するので、どの事件が最後に解決されるのかがわからない」というテクニックもうまく使われている。

 巻末の作品リストより。翻訳出版が遅れていると思っていたが、実は原著の出版ペースとほぼ同じ。

長篇

1. Frost at Christmas 1984 『クリスマスのフロスト』
2. A Touch of Frost 1987 『フロスト日和』
3. Night Frost 1992 『夜のフロスト』
4. Hard Frost 1995
5. Winter Frost 1999

短篇

1. Just the Fax(マイク・リプリー編のアンソロジー"Fresh Blood II" 1997に収録)「ファックスにて失礼」(『ミステリマガジン』98年6月号)

2001/6/14

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