少年の「罪と罰」論

宮崎哲弥、藤井誠二 / 春秋社 / 2001/05/25

★★★★★

これは力作

 このところ話題となっている少年犯罪をめぐって、統計データ、司法手続き、被害者の心情、矯正のあり方、報道などの問題を網羅的に論じる本。著者2人の対談形式。この読書メモでは、関連する本として『「少年法」を問い直す』を取り上げている。また、『教育言説の歴史社会学』は、犯罪を含む「少年」という観念の変遷をテーマの1つとして論じ、やはり昨今の「少年犯罪の増加」という言い方を批判している。

 宮崎哲弥(『正義の見方』など)は、いまひとつ何をやっているのかよくわからなかったのだが、本書には文句なしに感銘を受けた。個々の問題に対するスタンスの取り方には賛否両論あるだろうが、1つの無視できない言論であることは間違いない。

2001/6/21

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