アメリカ版 完全に行方をくらます法

悪人から財産と命を守る究極の知恵

How To Be Invisible: A Step-by-step Guide to Protecting Your Assets, Your Identity, And Your Life

J・J・ルナ / はまの出版 / 2001/06/29

★★★

興味深いが、実用性はないか

 アメリカ人向けのプライバシーを守るためのハウツー本。2年ほど前、PTやオフショア・トラスト関連の情報を集めている過程で、アメリカのリバータリアンなプライバシー感覚に触れて驚いたことがあった(『Protect Yourself From Prying Eyes』とか『PT Offshore Manual & Directory』など)。そしてこの手のサービスや情報を提供するWebサイトをあちこちと見た。しかし本書の著者によると、1) 2000年以前に出たこの手の本は、その後いろいろと法律が変わっているので役に立たない、2) この手のサービスを提供しているWebサイトで役に立つものは1つもない、3) オフショア・トラストは今後はやばい、とのこと。もちろん、この手の本は顧客を引きつけるためにたいていそういうことを言うのだろうけれども、IMDBでの読者の評価はかなり高い。

 トマス・ペリーのジェーン・ホワイトフィールド・シリーズ(『Blood Money』など)は、人間の行方をくらますというサービスを提供している女性を主人公としている。また、最近見た映画『ウィットネス・プロテクション 証人保護』は、連邦政府の証人保護プログラムの内幕を描いていた。本書は、そういう極端な方法を取らずに、合法的な範囲でプライバシーを守る方法を解説している。アメリカ人のためのマニュアルなので、日本人に直接には役に立たないが、参考にはなる部分はあるかもしれない。ただ、考えれば考えるほど、日本の社会はガチガチに組み上がった、プライバシーを守るための手段の少ない社会であると思えてくる。

2001/7/5

TRCの該当ページへ

amazon.comの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ