韓国美人事情

川島淳子 / 洋泉社 / 2001/09/21

★★

ちょっと期待はずれの風俗紹介本

 韓国にはなぜ美人が多いのかを説明する本。答えは簡単で、(1) 美容整形に対する抵抗がそれほどない、(2) みんなリキを入れて化粧をしている、ということである。その背後には、女性の社会的地位が依然として低いという事情がある。この論点の他にも、現代韓国のさまざまな風俗を紹介する記述があるが、あまり面白くないし信用もできない。

 現代日本の若い女性が、異性よりも同性を意識したおしゃれや化粧をしているということはよく言われる。これは、女性間でのピア・プレッシャーが強いと表現することもできるし、異性の視線から解放された自由さと表現することもできるだろう。どちらにしても、韓国ではそういうメカニズムが働いていないので、世の中で「美人」と認識されているような風貌と服装を、ためらいなく追求することができるというわけだ。逆に、韓国人からは、韓国に住んでいる日本人の奥様がたが、買い物のときなどにちゃんと化粧をしないなどの理由でだらしなく見えるとのこと。

 まあ、こういう話は一般的な文化論にもっていくと面白くなくなる。これらの観念の背後にある、個々人の物の考え方などが詳しく紹介されているとよかったのだが、そういったものはあまりなかった。

2001/9/16

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