人狩りの森

In the Forest of Harm

サリー・ベッセル / 二見書房 / 2001/10/25

★★

変形版ロマンス

 帯に「超大型新人の衝撃作!」とあったので読んでみたのだが、これもまたダメな本だった。本書の主人公も、『凍りつく心臓』と同じく、ネイティブ・アメリカンの血を引いている。なお、トマス・ペリーのジェーン・ホワイトフィールド・シリーズ(『Blood Money』など)の主人公もネイティブ・アメリカンである。第二次ブームか!? 著者らはいずれも純粋な白人だと思われる。

 本作の主人公は検事の仕事をしている女性で、物語の大部分は、弁護士をやっている女性の友人2人と一緒に、故郷の近くの山脈地帯にピクニックに行ったところ、大変な災難に遭ったという話に費やされている。つまりリーガル・スリラーというよりはサバイバル小説で、しかもその内容は女性版西村寿行。「ロマンス」と分類したのは、男女間のロマンスに焦点が当てられているわけではないものの(もちろんちょっとは出てくるが)、強烈な「ロマンス感」があるため。翻訳がそれっぽいのも拍車をかけている。

2001/10/14

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