いい家の本

宮脇檀 / PHP研究所 / 98/07/06

★★★

宮脇檀はどれを読んでも同じ

 著者が1982年から1997年にかけて書いた短いエッセイを集めたもの。

 他にこの人が出しているさまざまな本と基本的に同じ内容。どれか1冊読めばよい。建築に関する部分を除いた生活エッセイは、結局、建築家という職業に従事している人の特殊性、ということになってしまいそうだ。こういう特殊性に依拠せずに、正しい住宅の像を提出できるか、ということなんだと思うけど、いまひとつうまく行っていないと思う。極端に言えば、彼が批判するような現代的な家族が、その生き方を変えずに住めるような家に関する提言というのがあってよいと思うのだが。

 その点で、独身者である著者がちょっと離れたところから書いた『「家をつくる」ということ』の良さが際だつ。

1998/6/28

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