ほんとうのアフガニスタン

中村哲 / 光文社 / 2002/03/01

★★★★

最新の報告

 アフガニスタンで医療活動を行っている医師、中村哲の新刊。9/11事件に続く空爆を踏まえた報告ということになる。井上ひさしの序文と対談が収録されているが、あまり役に立っているようには見えない。

 著者と著者が主催しているNGO「ペシャワール会」については、ペシャワール会のwebサイトを参照。このサイトでは、事態の進行中も現地の様子がリアルタイムで報告されていた。個人からの小口の寄付金で運用されるNGOの場合、そのNGOは寄付者に対して、自分が世の中の役に立っているという気持ちになれるというサービスを提供していると言うことができる。その点で、このペシャワール会が提供するサービスは超高度である。集められた募金のうち98%がアフガニスタン現地に送られ、それによって病院、井戸、道路などが作られ、数十万人の規模のアフガニスタン人を対象に援助が行われる。しかも、その様子をWeb上で確認できるのだ。コスト・パフォーマンスと顧客の満足度は同種のサービスと比べて抜群だろう。

 アフガニスタンでのペシャワール会の活動を紹介する前半部と、講演会での中村哲のQ&A、井上ひさしと事務局の広報担当者が参加している鼎談が収録されている。

2002/3/4

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