モーおじさんの失踪

Three to Get Deadly

ジャネット・イヴァノヴィッチ / 扶桑社 / 98/02/28

★★★★

ロマンス小説の最良の部類

 バウンティ・ハンターのステファニー・プラム・シリーズの3作目。1作目は『私が愛したリボルバー』、2作目は『あたしにしかできない職業』。著者のジャネット・イヴァノヴィッチはロマンス小説からの転身組だが、このシリーズはとてもよくできていると思う。

 幼なじみの警官、「レンジャー」という名前の神秘的なバウンティ・ハンター、元売春婦の相棒のルーラなどなど、一歩間違えれば悲惨なことになりそうなキャラクターがいっぱいでてくるけれども、なぜかぎりぎりの所で普通に読める。このバランスがどうやって保たれているのか実に不思議だ。

 もう一つ、このシリーズの画期的なところは、主人公の一人称代名詞が「あたし」であることである。かなり思い切った決断だったと思うが、それでも文体が幼稚になっていないのは、翻訳者の腕がいいということなのだろう。

1998/7/6

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