日本兵捕虜は何をしゃべったか

山本武利 / 文藝春秋 / 2001/12/20

★★★

少々まとまりがない

 太平洋戦争時の米軍の対日情報収集活動を、アメリカ国立公文書館の一次資料をもとに紹介する。特に日本兵捕虜に対する尋問の成果に焦点が当てられているため、このようなタイトルになっている。情報の整理が中途半端で、特に後半は一次資料をベースに作ったメモというような感じだ。

 細部は別にして、大筋では格別目新しい話はない。「日本兵捕虜は軍事機密をぺらぺら喋った」、「戦地に日記などの文書を携えて行ったので、そこから機密が洩れた」などの話を知らない人は読んでみてもいいだろう。アメリカはこのような経路で大日本帝国の軍隊の様子を探り、その結果を占領政策に活かした。いまから考えるとそうとう哀しいことで、外国人から「何でそうなったの?」と問われると口ごもるしかないような話である。

2002/3/18

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