ソマリア ブラックホークと消えた国

下村靖樹 / インターメディア出版 / 2002/04/15

★★

焦点の絞り切れていない本

 著者はアフリカを専門とするフリーランスのジャーナリスト。映画『ブラックホーク・ダウン』(原作は『ブラックホーク・ダウン』)の公開に合わせて出された企画本ということだろう。写真が多く、文章の少ない薄い本である。

 本書に書かれているのは、著者が2002年1月にソマリアに入国し、そこで「いかに取材ができなかったか」ということの記録である。いまのソマリアでは、外国人がホテルの外に出るときには、ガイドとボディ・ガードを雇うことが義務づけられている。しかし、著者はフリーランスで金がないので、3日間しか取材に出られない。ほぼ、このような個人的事情と経緯のみを書いて1冊の本にしたというのは、どうにも理解に苦しむ話だ。もしかしたらこの取材の実際の内容は、他の媒体で発表済みなので、本書では使わなかったということなのかもしれないのだが。

2002/5/19

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