市町村合併

佐々木信夫 / 筑摩書房 / 2002/07/20

★★★

コンサルタント本

 著者は行政学・地方自治論を専門とする学者。「はしがき」から引用(15ページ)。

本書は、市町村合併や地方自治について広く話題を提供し考察しようとして書かれた。ここ数年、市町村合併に関する類書は多い。それに屋上屋を架すことは避けるべきだが、筆者からすると、それら類書は合併の推進だけをねらいとする啓蒙書と、合併反対をねらいとする運動書に大別される。

 そうではない、中立的な立場からの、判断形成の一助となるべき本ということらしい。もちろん著者は、適切に行えば市町村合併は有効であるという考えを持っていて、本書はどのような方法が適切であるかを説明するコンサルタント本のような内容になっている。合併する市町村のうち、周辺に位置する地域を蔑ろにしてはいかんよ、などの常識的な話がほとんど。

 私はこの問題についてあまり知識がなかったので興味を持って読み進めることができたが、知識がある人にとっては手応えがないかもしれない。

2002/9/1

TRCの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ