破壊天使

Demolition Angel

ロバート・クレイス / 講談社 / 2002/09/01

★★★★★

久しぶりに興奮

 著者のロバート・クレイスは1987年の『モンキーズ・レインコート』から始まる私立探偵エルヴィス・コール・シリーズの人。私はこれとその次作の『追いつめられた天使』を読んでいるはずなのだが、まったく印象に残っていない。本作は著者の初めてのシリーズ外作品。

 ロサンゼルス市警の女性刑事キャロル・スターキーを主人公としたミステリ小説。過去に爆発物処理班にいた彼女は、勤務中の事故で恋人を失い、自らも重傷を負って、いまは犯罪共謀課にいる。その彼女が、管区内で起こった爆弾事件との関わりの中で大きなトラブルに巻き込まれる。

 久しぶりに一気読み。最後までテンションが落ちず、事件は見事な展開を見せ、見事な結末を迎える。主人公のキャロル・スターキーの造型も魅力的で、ミッチェル・スミスのエリー・クラインやリンダ・ラ・プラントのロレイン・ペイジほどではないものの、ハードボイルドで容赦がない。ロバート・クレイスという作家にいままで注目していなかったことを深く反省している。まとめ読みをすることにした。

2002/9/1

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