悲しみの四十語

Forty Words for Sorrow

ジャイルズ・ブラント / 早川書房 / 2002/07/31

★★★★

重厚な感触の警察小説

 著者のジャイルズ・ブラントは、1990年に『凍りつく眼』(未読)という作品があり、本作は久しぶりの2作目。TVドラマの脚本家とのこと。

 カナダの寒い田舎町を舞台にした警察小説、中年の刑事を主人公とするハードボイルド、サイコパス犯罪小説である。警察小説とハードボイルドとしての側面は非常によいのだが、サイコパス小説としての部分が平板で興をそいでいる。これがなければ傑作と呼べたかもしれない。

 主人公と、彼の不正行為を調査するために送り込まれてきた女刑事との間の関係の描写が非常に面白い。続編を執筆中とのことで、出版されたらぜひ読みたいと思う。

2002/10/20

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