ウィトゲンシュタイン入門

永井均 / 筑摩書房 / 95/01/20

★★★★

ウィトゲンシュタインに関する文芸評論

 ウィトゲンシュタインの前期から後期までを扱った入門書。彼の人生の中での出来事を紹介し、思想がどのように変化していったかを説明している。「語りえぬもの」というフレーズを重視し、前期において何が語られなかったかを指摘し、また後期の言語ゲームにおいてすべてが語りえなくなったということを指摘するという文芸評論的な本。

 『これがニーチェだ』もそうだけれども、徹底的であるがゆえに、その著作が自己言及的、あるいは自家撞着的なものにならざるをえなかった、というところに永井均は注目し、高く評価しているようだ。また、そのことに対して鈍感な研究者たちに苛立ちを覚えているようだ。

1998/7/17

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