緊急救命室

医師たちが語る生と死のドラマ

Emergency Room: Lives saved and lost: Doctors tell their stories

ダン・サックス編 / 朝日新聞社 / 98/02/05

★★★★

素材のよさに支えられた上質な短編小説集

 TVシリーズの"ER"が大ヒットしたおかげで、緊急救命室(emergency room)への関心が高まってきたようだ。この本は、医者たちが書いた緊急医療に関するエッセイや短編小説のアンソロジーである。執筆者には医者であると同時に(アメリカの、ちゃんとした)短編小説家であるというような人が多く、医学関連の本というよりは、普通のアメリカの短編小説集として読むのに適している。

 医療の現場というものはつねに短編小説のネタが転がっているものだから、このアンソロジーは素晴らしい読み物になっている。しかし私としては、どちらかといえばターケルのような人が医療関係者を対象に行ったインタビュー集、みたいなものを読みたい。

1998/3/27

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