戦場の未来

兵器は戦争をいかに制するか

The future of war

ジョージ・フリードマン、メレディス・フリードマン / 徳間書店 / 97/08/31

★★★★

未来の兵器の姿を体系立てて論じた好著

 『ザ・カミング・ウォーズ・ウィズ・ジャパン』の著者。この『戦場の未来』では、近未来の兵器が、戦争をどのように変えるかということを体系立てて論じている。特に、技術革新による兵器の世代交替を詳しく扱っており、20世紀を代表する兵器である戦車と空母が、今後どのように衰退していくかに焦点を当てている。

 この変遷の中でキーを握る次世代技術は、衛星と精密誘導兵器であり、湾岸戦争はこれらを大々的に活用した初めての戦争だった。こうした論述が、著者らの政治的な立場を反映させて、すべて「これからはアメリカの時代だ」という主張に結び付けて行われるので、読んでいる方は少しげんなりとしてくるけれども、やっぱりこのビジョンは的を射ているのだろう。

 この種の話はよく耳にするけれども、根拠をしっかりと述べた上で体系立てて論じている本は珍しい。いい本である。

1998/3/27

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