出生率はなぜ下がったか

ドイツの場合

Vom Geburtenrueckgang zur neuen Muetterlichkeit?: Ueber private unt politische Interessen am Kind

エリザベス・ベック=ゲルンスハイム / 勁草書房 / 92/02/25

★★★★

フェミニズムの観点からのドイツの少子化の分析

 著者はドイツ人。ドイツにおける少子化の問題を、フェミニズムの観点から論じている。この本が書かれたのは1984年なので、すでに内容として古いのだが、いまの日本を考える上ではもしかしたらちょうどいいのかもしれない。

 『子供不足に悩む国、ニッポン』と比べると、ドイツとフランスにおける問題への取り組み方の違いが見えて面白い(ただし執筆時期のずれに注意する必要がある)。母性イデオロギーの強さという点で、ドイツの状況はフランスよりも日本の方に近い。

 この本はまた、この問題へのフェミニストなアプローチという点では、非常にいいバランスを保っている。

1998/7/27

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