ジャズ・ヴォーカル感傷旅行

北村公一 / 現代書館 / 98/05/15

★★★

恥ずかしいエッセイ

 代表的なジャズ・ヴォーカルの歌手を取り上げて、それぞれ1曲を選び、それにまつわる想いを書いたもの。この「想い」の部分がとても恥ずかしい。ちゃんと枯れていない生臭中年という感じで。

 著者は50歳を過ぎてから、ジャズ・ヴォーカルが好きになったと書いている。また、ポップス歌手がジャズを歌うのが一番いい、というようなことを発見したと書いている。おもうに、50歳を過ぎないとそれに気づかなかった著者がかわいそうである。私は高校生のときにすでにそう決めていた。

 取り上げている歌手。女性歌手: ティナ・ルイス、ドリス・デイ、ダイナ・ショア、リー・ワイリー、ジョー・スタッフォード、ローズマリー・クルーニー、美空ひばり、ベヴァリー・ケニー、ジューン・クリスティー、モーリン・オハラ、ペギー・リー、ヘレン・メリル、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、パティ・ペイジ。男性歌手: フランク・シナトラ、アル・ジョンソン、フランキー・レイン、ディーン・マーティン、トニー・ベネット、ビル・ヘンダーソン、フレッド・アステア、ナット・キング・コール、サミー・デイヴィス・ジュニア、ルイ・アームストロング、笈田敏夫。

 続篇として『ジャズ・ヴォーカル哀愁旅行』と『ジャズ・ヴォーカル抱擁旅行』というのがあるらしい。誰か止めてあげなかったのか。

1998/10/3

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