土壇場の経済学

青木雄二、宮崎学 / 南風社 / 98/08/10

★★★★★

組み合わせの妙のおかげで、面白い本になっている

 『青木雄二のゼニと世直し』にはげんなりさせられたのだが、この本は宮崎学との共著である。もろもろのトピックについて、ほぼ交互に小文を連ねていくという形をとっているが、書くときに綿密な相談を行ったらしく、両者の絡み方はかなりダイナミックである。

 この本では、宮崎学はどちらかといったらプラクティカルなマニュアルを書くことに徹していて、かえって凄味が増している。また、青木雄二の臭みも少しばかり中和されていて、結果として、この二人の組み合わせは絶妙というしかない。これは良い本である。

 一番感動したのは、住宅ローンを値切る方法。差し押さえさせて、競売にかけられる時点で、知人や親戚を介してその物件を(公式に競りに出る前に)最低入札価格で落としてしまう。

 両者とも1945年京都生まれ。元左翼で中小企業経営経験者。なんともはや。

 関連リンク

 宮崎学 日本で一番意味のあるwebサイトではないだろうか。

1998/10/19

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