この国の失敗の本質

柳田邦男 / 講談社 / 98/12/04

★★★

釈然としない思いが残る

 帯から引用すると、「大蔵・日銀・防衛・厚生軒並みエリート汚職、金融・証券腐敗、超優良企業不正事件、薬害エイズ、阪神大震災、オウム事件、動燃事故、少年凶悪犯罪……」。こういった事柄について書かれたエッセイをまとめたもの。

 錯覚かもしれないが、この人の書くものに「倫理」のニュアンスが強くなってきているような気がする。もともとそうだったのをこちらが見落としていたのだろうか? もう少し客観的なアプローチをする人だと思っていたのだが。息子が自殺したことの影響で何かが変わったのか?

 いろいろな事態の報告者としては信頼できるが、主観的な記述は少しよむのがつらい。

1998/12/15

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