リバータリアニズム入門

現代アメリカの〈民衆の保守思想〉

Libertarianism: A Primer

デイヴィッド・ボウツ / 洋泉社 / 98/11/07

★★★

非常にわかりやすい

 リバータリアニズムの信奉者である著者が、自らの立場を主張する本。リバータリアニズムとは要するに経済政策に関しては共和党、人権などへのアプローチでは民主党に似た態度を取るということで、「リベラル」という言葉が民主党に取られてしまったのでしかたなくこういう名前を使っている。

 個人的には、最も基盤となる政治信条としてはこれ以外の立場はありえないと思うのだが、細かい議論を見ていくと、やっぱり実際にはいろいろと問題があるよなあと思わざるをえない。でも、わかりやすい。『市場対国家』(明快である)、『クルーグマン教授の経済入門』(わかりにくい、というよりも、何がわからないのかということがわかる)と続けて読んでわかったことは、この分野、わかりやすいことは正しくなさそうだ、ということである。しかし、正しくても、わかりやすくないと、世界を動かすことはできないということも本当なので。

 ちなみにこの本の翻訳はちょっと不安だ。

1998/12/24

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