〈非婚〉のすすめ

森永卓郎 / 講談社 / 97/01/20

★★★★★

非婚や少子化をめぐる経済的分析

 『バブルとデフレ』が面白かったので、同じ著者によるこの本を読んでみたら、これが非常にいい本だった。タイトルは『〈非婚〉のすすめ』だが、実際には日本人の婚姻行動全般を、少子化という問題も視野に入れて、経済学っぽい立場から分析するという話だった。

 少子化の問題については、昨年に少しまとめ読みをしたことがあったが(『子供不足に悩む国、ニッポン』『少子化時代の日本経済』『出生率はなぜ下がったか』など)、この本の視点は論理的にも、また現代日本人の一人である自分の主観からしても、いちばんぴったりと来る。もちろん論理的に正しいからといって妥当であるか、またこの本に書かれている予測のように事態が進むかはわからないのだが。

 そういうわけで、論理的な面では私からすれば当たり前のことを(うまく)説明しているだけのことなのだが、第3章の、税制が専業主婦を優遇しているというフェミニストな主張に対する反論が非常に具体的で面白い。

1999/1/12

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