違法弁護

中嶋博行 / 講談社 / 98/11/15

★★★

読める文章であるだけでも珍しい

 デビュー作の『検察捜査』がぴんと来なかったので読まなかった中嶋博行の2作目。驚いたことに、なんとか読める小説になっていた。アメリカのリーガル・サスペンスの真似ではあるけれども、真っ向から挑戦していて気持ちがよい。

 主人公の女性弁護士が、「レミング」が大行進をするというエピソードを知らないという設定は、ああ受験勉強だけで生きていた人なんだなあとなんとか納得することもできるが(できないけど)、「イソ弁」という言葉を知らないというのはまずいのではないだろうか? などなど、いろいろと気になるところはあるが、最後までまともに読めたのは日本製ミステリでは非常に珍しい体験だった。

1999/1/24

TRCの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ