イアン・ブルマの日本探訪

村上春樹からヒロシマまで

The Missionary and the Libertine - Love and War in East and West

イアン・ブルマ / TBSブリタニカ / 98/12/25

★★★

あまり真面目に取ることのできない日本論

 原著から、日本に関係のない文章を削り、それを埋めるために他の記事を入れたという、ずいぶんとふざけた本である。訳者あとがきもかなりうんざりする。

 著者は日本通のオランダ人。で、村上春樹とか吉本ばななの文芸評論をやり、大島渚は見ているが若松孝二は見ていない。「若松孝二を見てなきゃ日本映画は語れないぜ」とは言わないけどさ。まあ全体的にそういう感じなのだ。『インディペンデンス・デイ』を見て、いまのアメリカは、と語っちゃう『ワシントン戦略読本』のような本のミラー・イメージである。

 原爆投下の話を取り上げているので関心を抱いたが、とりたてて見るべきところなし。

1999/3/25

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