最終兵器ULTRA
ULTRA
ティム・セバスチャン / 二見文庫 / 99/04/25
★★★★
悪くないのだが詰めが甘い
すごいタイトルだと思ったら、原題も"ULTRA"なのであった。著者はBBCのレポーター。7冊の著書があり、『モスクワから消えたスパイ』というものが翻訳出版されているらしいが、読んだことがあるのかどうか思い出せない。
湾岸戦争は化学兵器の実験場であった! 湾岸戦争症候群に発想を得た、戦場でえらい目にあった兵士たちが国家に反逆するというストーリー。最初のうちはずいぶんと快調なのだが、全体的な物語にも、最後のオチにも何か整合性がなく、よくわからないまま終わってしまった。惜しい。
1999/3/31