朝鮮半島炎上

Proud Legions

ジョン・アンタル / 二見書房 / 99/07/15

★★★

現役の陸軍将校による軍事スリラー

 『核爆撃機リーパーズ・シャドウ』は現役の米空軍将校のデビュー作だったが、こちらは陸軍将校のデビュー作である。軍事教本の著書は数冊あるらしい。

 北朝鮮が韓国に侵入してきたときに、米軍と韓国軍の地上部隊がそれをどのように防ぐのかという話。現代の戦車戦のディテールにリアリティがあるが、著者の本職なんだから当たり前か。韓国にいる米軍の将校がどのような心構えで勤務しているのかを知る手がかりともなる(逆に北朝鮮の側がどう思っているかという点での手がかりにはまったくならない)。残念ながら小説としての出来は『核爆撃機リーパーズ・シャドウ』ほどではないが、十分に水準以上ではある。デビュー作だということを考えれば、かなり良いといっていいかもしれない。

 アメリカの軍隊は、優れた小説書きを輩出しているようだ。不思議な気もするが、とうぜんのことなのかもしれない。

1999/8/22

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