「少年A」この子を生んで

父と母 悔恨の手記

「少年A」の父母 / 文藝春秋 / 99/04/10

★★

悪趣味な本

 神戸小学生殺人事件の犯人とされる「少年A」の父母の手記。ゴーストライターは森下香枝という人で、この本の責任がどれほどこのゴーストライターにあるのかは知らないが、とにかくひどい本だ。

 まあ要するに、「少年Aを育ててしまったことに関する両親の弁解」である。こんな本を出すような親だから、あんな子が育ったんだ、とは言わないが(そもそも私はまだほんの少し冤罪説に信憑性を感じている)、恐ろしい。

 関連書籍

 『神戸事件の謎』

 革マルが冤罪説を唱えている本。内容には馬鹿馬鹿しいところが少なくないが、実に適切な指摘も多い。実際、この本のおかげで私の革マルに対する信頼感は少し高まった(少年Aの作文に『プレデター2』の影響が見られるから、これはアメリカの陰謀である、というようなかっこいい議論も収録されている)。

『暗い森』

 一方、朝日新聞大阪社会部によるこのルポルタージュは、大手メディアがいかに無能であるかということを如実に表している駄作である。

1999/8/29

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