宗教なんかこわくない!

橋本治 / マドラ出版 / 95/07/15

★★

橋本治は休暇を取るべきだ

 オウム真理教の問題を踏まえた上で、若者に対して、宗教というものを説いている本。

 この本を読んで暗澹たる気持ちになったのは、この問題は橋本治の手には負えないものだということが明確にわかったからだった。橋本治は日本にごく少数しかいないちゃんとした思想家だ。でも、この本は書き急ぎだろうし、それを言えば橋本治はここ10年以上にわたって、同じことを書き急いで再生産するということしかやっていないような気がする(この手の評論の分野の著作に限っての話)。いつの時代にも若者は新たに供給されるので、新たな若者に対して同じ説教をするという仕事は非常に重要なものだと認めた上でも、なんとなくもったいない。読者としては、新しいものを読みたい(評論の分野で)。

1998/4/13

TRCの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ