日本のマンションにひそむ史上最大のミステーク

赤池学、江本央、金谷年展 / TBSブリタニカ / 99/07/08

★★★

意図がよくわからない本

 日本のマンションの断熱は内断熱によって行われていることが多いが、先進諸国では外断熱が30年ぐらい前からスタンダードになっている。内断熱のせいでさまざまな問題が生じているのだから、今後は外断熱に切り換えるべきである、と主張する本。

 外断熱はしばらく前から、特に高い断熱性能が求められる住宅によく使われるようになっていたという気がしていたのだが、この本では外断熱を主張することがあたかも革命であるかのような扱いをしている。このあたりがよくわからなかった。推測だが、コンクリート建築の集合型住宅(要するに「マンション」)では依然として内断熱が使われており、マンションについて外断熱を主張することは依然として革命的なんだろうか?

 こういう疑問が生じる余地があるようなところが、本書の弱点である。著者の一人である江本央という人の設計した工法のプロモーション本であるような印象を与えるところも致命的だ。

1999/10/2

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