悪人志願

アウトロー群像

本橋信宏 / メディアワークス / 99/09/15

★★★★

現代のアウトローのインタビュー集

 現代を生きるアウトローたちのインタビュー集。取り上げられているのは以下の人々。肩書きは本書による。

 青木雄二(元・漫画家)、村西とおる(AV監督)、江頭2:50(お笑い芸人)、苫米地英人(脳機能学者)、杉山治夫(サラ金取り立て人・臓器密売買人)、高須基仁(ヘアヌード・プロデューサー)、荒岱介(ブント・指導者)、七海玲央(SMクラブ女王様)、平本淳也(ジャニーズ出身ライター)、日比野正明(AV監督)、成田アキラ(漫画家)、池田草兵(元・運び屋)、立花翔(風俗店経営者)、和田秀樹(臨床精神科医)、山本竜ニ(役者)

 このうち、本レビューで取り上げたことのあるのは、青木雄二(『青木雄二のゼニと世直し』『土壇場の経済学』)と、和田秀樹(『学力危機』)。1956年生まれの著者は、自分よりも上の世代(団塊の世代)の人々の毒にあてられてエラい目にあった人、という風に分類してよいと思うが、その関係の人が多く出ている。全体として、バカな人が社会に迷惑をかけているという感じで、われわれはこういうのからはもう卒業しなければならない、という気持ちが強くする。その点で、「団塊の世代」的臭みがしない、『おんなのこ』『強くて淋しい男たち』の永沢光雄は貴重な存在なのだ。

 いくつか意外に思った点。苫米地英人という人については、オウム信者の警察官に催眠術をかけて偽の自白を引き出してしまった人(たしかそうだったはず)、というていどの知識しかなかったが、思ったよりまともなことを言っていた。環境保護団体に転じたブント指導者の荒岱介の変節ぶりには驚いた。

1999/10/6

TRCの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ