「国」を捨てられない日本人の悲劇

ペマ・ギャルポ / 講談社 / 98/02/10

★★

1990年代の平均的な保守的日本異質論

 日本論を扱っている部分は、比較的ふつうの日本異質論。

 しかし、この著者であるペマ・ギャルポについてはいままでまったく知らなかったので、メモをしておこう。

 オウム真理教の麻原彰晃をダライ・ラマに紹介した人物である。

 岐阜女子大学教授、チベット文化研究所所長。チベット亡命政府のアジア/太平洋地区担当外交官だった(いまもそうか不明)。テレビでコメンテータをしているらしい(不明)。

 1965年、12歳のときに亡命先のインドを経由して日本に来た。亡命前は、チベットでおぼっちゃんだった。

 特に、チベットでの地方領主の息子としての特権的な立場を失い、インドに亡命した後の難民キャンプで生活するまでの経緯を描いた第6章は圧巻。このような人を受け入れた日本という国をいくぶん誇りに思った、というのは少々楽観的な見方か?

1998/4/16

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