井戸の中の韓国人

洪思重 / 千早書房 / 99/06/06

★★★

勘違い本

 著者の洪思重(ホン・サジュン)は「韓国の代表的なジャーナリスト」らしい。次のようなジョークが大好きである(p.51)。

地獄のような世の中とはどんな世の中か?
ドイツ人が警察官をやり、スウェーデン人が喜劇俳優になり、イタリア人が警備員をして、ベルギー人がポップスの歌手で、スペイン人が鉄道を運営し、トルコ人が料理を作り、アイルランド人がウェイターを務め、ギリシャ人が政府を運営し、みんなが共通語としてオランダ語を使い、フランス人が橋を架ける土木工事をやり、韓国人が工事監督を受け持つことである。

 こういうのが大好きで、またこういうレベルで国民性論を行う。そんな中で、日本を高く評価し、韓国を低く評価するという本。韓国人外交官が書いた『もうひとつの日本』の項にも書いたが、さまざまな国の人が自国民を対象にして書いた自国民論をそのまま編集しない形で日本語に翻訳出版するのはきわめて重要な事業である。

 この著者が韓国でどのような立場にあるのか知らないが、筑紫哲也みたいな感じか?

1999/10/11

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