「弱者」とはだれか

小浜逸郎 / PHP研究所 / 99/08/04

★★★

まあごく標準的な差別論

 差別の対象とされている社会的「弱者」の聖化に関する批判。正直言って、まだこんなことをやっているのかと驚いたけれども、『五体不満足』がベストセラーになってしまう現状を見ると(と言いながらこの本は読んでいないのだが)、こういうことを繰り返し主張する必要はたしかにあるのかもしれない。

 似たような問題意識を持っている論者として、『ちびくろサンボよ すこやかによみがえれ』の灘本昌久や『うるさい日本の私』の中島義道の名が挙げられている。97ページあたりからの、部落差別関連の文献の紹介は役立った。

1999/11/7

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