消えたスクールバス

All Fall Down

ザカリー・アラン・フォックス / 角川書店 / 99/10/25

★★

どうもひねりの足りない中途半端さ

 著者はこれがデビュー作らしい。サイコパスが障害児を乗せたスクールバスごと誘拐し、身代金を要求する。犯人は法執行機関の動き方をよく理解しており、手玉にとる。でも、その割には凡ミスが多い。

 プレッシャーにさらされた人々が徐々に追い詰められていくという描写を狙っていることはわかるのだが、効果が上がっているかどうかは疑問。法執行機関関係者もちょっと素人っぽすぎる。それが最後のクライマックスにうまくつながっていないところも拍子抜けの感じがした原因の1つなんだろう。

 人質誘拐監禁ものでは、チャック・ホーガンの『人質』、ジェフリー・ディーヴァーの『静寂の叫び』(ちなみに『監禁』は駄作)、メアリー・W・ウォーカーの『神の名のもとに』などがいまのところの最高水準だと思う。

1999/11/26

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