日本封鎖

Barracuda Final Bearing

マイケル・ディマーキュリオ / 二見書房 / 99/12/25

ちょっとしんどすぎる能天気な軍事スリラー

 著者は米国海軍あがり。『中国海域、燃ゆ』と『北海、最後の追撃』という邦訳作品があり、本書とともに原潜乗りのマイケル・パチーノを主人公とするシリーズである。本書でのパチーノは少将に昇進している。

 近未来、日本がアメリカと潜水艦戦を行うという軍事スリラー。その背景などは説明するのもバカバカしく、自衛隊の潜水艦に「ヒロシマ」というミサイルと「ナガサキ」という魚雷が搭載されているとだけ言えばわかってもらえるだろう。あるいは日本がアメリカやヨーロッパと「貿易戦争」を行っている、という。

 著者は原潜に乗り組んだ経験があるため、細かいディテールにそれなりに面白い設定があった。たとえば、上級将校が潜水艦に乗り込んできたときの船長の苛立ちなど。でも全体的に登場人物がマッチョなバカで、どうやらトム・クランシーとのライバル意識があるみたいなんだが、どっちもどっちという感じ。読む価値なし。

1999/12/6

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