国家意志のある「円」

ドル支配への反撃

石原慎太郎、一橋総合研究所 / 光文社 / 00/02/29

★★★

アメリカ金融陰謀史観と日本がんばれ論

 石原慎太郎は「監修」。一橋総合研究所は石原慎太郎お抱えのシンクタンク的グループ。東京都知事として銀行に対する外形標準課税構想を打ち出すなど、このところ一気に注目を集めている石原慎太郎の物の考え方が書かれている本なんだろうと思って読んでみた。エーモン・フィングルトンの『製造業が国を救う』を引用して、日本の製造業は偉いなどと言っている。

 具体的な内容はあまりよくわからず、「日本はいま危ないぞ、アメリカのせいだ、がんばろう」というメッセージしか伝わってこないので大丈夫なのかとも思うけれども、まあこんなものだろうか。本の最後に書かれている提言は、「米国債を売り、同時にアメリカ企業の株主になる」というものである。うーむ。

2000/2/26

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