命のカルテ

アメリカのナースたちの声

Tending Lives

エコー・ヘロン / 集英社 / 00/03/25

★★★★

突出して良いわけでないが、悪くはない

 著者は元看護婦の作家。『ICUナース物語』("Intensive Care")という本がベストセラーになり、その他、ミステリ小説もいくつか書いているらしい。本書はアメリカのナース(男性も含まれているので「看護婦」ではない)たちの体験談をまとめたもの。本人の文章も入っている。

 『緊急救命室』は複数の医者の手による短編集だったが、こちらはノンフィクションであり、文芸上の技巧も凝らされていない(著者本人の文章を除く)ので生の迫力がある。まあ別冊宝島みたいな企画本とそれほど変わることのない内容ではあるんだが、アメリカの80年代以降の医療の世界の様子を見ることができて面白い(『病院沈没』を参照)。オクラホマ連邦政府ビル爆破事件のときの数人のナースたちの記録が興味深い。

2000/3/25

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