殺戮

Freedom to Kill

ポール・リンゼイ / 講談社 / 00/03/15

★★★★★

快調

 『目撃』と『宿敵』を書いたポール・リンゼイの3作目。前の2作はいずれも面白い(特に1作目は傑作)。このシリーズ3作目で、FBI捜査官のマイク・デヴリンは、全国的なスケールで活動するテロリストと対決することになる。新鮮みが失せて、主人公の無鉄砲さにちょっと無理が生じているような気もするけれども、ストーリー・テラーとして安定しつつある。ここからベッカー・シリーズのデヴィッド・ウィルツのような転身ができるかどうかが、おそらくこの人の将来を決めることになるんだろう。

 もちろん普通のミステリ小説として読めば水準はとても高い。しかし、マイク・デヴリンもいつまでもこういうことをやってはいられないはずなので、彼の身の処し方と並行して小説のあり方がどのように変わっていくかに注目である。

2000/3/30

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