オウム解体

宮崎学、上祐史浩 / 雷韻出版 / 00/05/01

★★★★

さらりと躱されている感のある対談

 宮崎学と上祐史浩の対談。一部は2月に『週刊プレイボーイ』に掲載されたらしい。ちなみに、宮崎学の本と、オウム真理教関連の本

 2000年4月の時点で、宮崎学は盗聴法反対の立場から政党を作るという活動に打って出ており、上祐史浩はオウム真理教を「アレフ」に改名してダメージ・コントロールをはかっている。

 老いて捨てばちになった団塊の世代が若者を焚きつけるのだが、どうもこれといった反応が返ってこないので失望する、というストーリーにまとめちゃっていいような内容。上祐史浩のきわめて冷静な態度が、本心から出たものなのか、戦略的な態度なのかはわからないが、そのどちらであっても、この対談のような拍子抜けのするような受け答えになるのはわかるような気がする。

 オウム真理教の今後についての観測は、『キリスト教の揺籃期』の項に少し書いたのだが、数百年後にオウム真理教が広く普及しているかどうかは、いまの上祐の活動にかかっているともいえるし、上祐がいま何をしようとあまり関係ないともいえる。でもまあ、外国に宣教に出かけることは重要だと思う。

 ちなみに宮崎学は、一連の犯罪的行為に関わっておらず、知りもしなかったという上祐史浩の弁明は、いちおうは信じているようだ。しかし、こういう親父コロガシはそんなに難しくないことなんである。

2000/4/23

TRCの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ