経済ってそういうことだったのか会議

佐藤雅彦、竹中平蔵 / 日本経済新聞社 / 00/04/03

★★★

八百長的な対談

 著者の佐藤雅彦は、電通出身の、怪しげな仕事をしている人。経済に関する素人を自認する佐藤雅彦が、竹中平蔵に経済学の初歩の教えを乞うという体裁の対談集。

 その割には、話がやたらオーソドックスな道筋をたどる。それでも佐藤雅彦は驚くほど無知なので(あるいは無知を装っているので)、突っ込みが面白くないというか予定調和的。中高生が読んだら役に立つかもしれない。

 実際にその手の本を読んだことはないので単なる推測なんだが、これは「啓蒙マンガ本」なんではないかと思った。「経済学博士」と、ものを知らない「若者A」が出てきて、若者A「もしかして、これってこういうことじゃないんですか?」、博士「そう、よく気づいたね。これはこういうことで、だからあれはああなっているんだよ」、若者A「なるほど〜。だからああなんですね」、というようなのが延々と続く。そういう若者Aを自ら演じる佐藤雅彦は、度胸があるとも言えるが、社会的信用は大丈夫なのか?

2000/4/30

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