賠償責任

Angle of Impact

ボニー・マクドゥーガル / 講談社 / 00/05/15

ロマンス

 書店で手に取ったときにいったんは避けたのだが、間違えて買ってしまった。予感は的中した。これはロマンスだった。航空機事故を調査する女弁護士の話。リーガル・サスペンスとしてもお粗末。

 悪い徴候: 女性作家。女性弁護士が主人公。著者紹介での「女性版ジョン・グリシャム」という説明。解説のフィリップ・マーゴリンが賞讃しているという記述。

 良い徴候: 作家が弁護士。本の分厚さ。価格の高さ。解説のジョン・カッツェンバックが賞讃しているという記述。解説の著者がスコット・トゥロー、マイクル・コナリー、ミネット・ウォルターズ、デニス・レヘインを好んでいるという記述。解説の「文学好み」という記述。翻訳が白石朗(ただしこれはどちらかといえばニュートラル・ファクター)。

 自分の責任を転嫁するつもりはないのだが、できれば出版社各位は、ロマンスにはそれとわかるような目印を付けてもらいたいものだ。カバーのイラストをそれっぽいものに統一するとか、背表紙に小さく(ロ)というマークを付けるとか。あと、この解説はかなり罪作り(佐竹裕という人が書いている)。こんな本の解説に、トマス・ハリスなどの名前を持ちだしてほしくなかった。枚数を稼ぐのに必死なのはわかるが、信用なくすぞ。

2000/5/27

TRCの該当ページへ

amazon.comの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ