BRAIN

船木誠勝

大谷泰顕(Show) / メディアワークス / 00/06/15

★★★

まあ一つの記録として

 パンクラスの船木誠勝に対して1994年から2000年にかけて行った6件のインタビューを収録したもの。著者(他には『U多重アリバイ』)は業界内でも評判が悪そうな自分語りの人で、このインタビュー集もうっとうしいのだが、パンクラス初期の1994年から、煮詰まった2000年までの船木の発言を一挙に読めるという点では便利な本である。

 発行日は2000年6月15日となっているが、実際には5月26日のヒクソン・グレイシー戦に合わせて出されたもので、最後のインタビューはヒクソンとの戦いにあたっての抱負を語っている4月17日のものだ。周知のように、船木はこの試合で、これまでの他の選手と同じあっけない負け方をした。マウント・ポジションからスリーパー・ホールドに移るところはまるで予定調和の世界だった。

 このインタビュー集は、現時点ですでに終わってしまったものの記録に見えてしまう。ファンとしてはここからの意外な展開を期待したいが、まもなく「懐かしさを伴って思い出されるもの」になってしまうだろうというのがだいたいのコンセンサスではなかろうか。としたら買いか?

2000/6/2

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