「健康」という病

米山公啓 / 集英社 / 00/06/21

★★★

焦点を絞りきれていない感じ

 「健康」という概念の不確かさにさまざまな観点から切り込んでいくという企画だが、いろんなものを詰め込んだおかげで焦点がぼやけているという印象があった。扱われているのは、検査の感度が高まったおかげで「病人」が作り出される仕組み、疫学的調査の裏づけがない危険因子、肥満の問題、スポーツと活性酸素やその他のリスク、ベネフィットが明らかになっていない健康診断や人間ドック、効かない薬、ストレスの定義などだが、それぞれ問題の性質やその原因が異なり、一般人にとって好ましい対処の仕方もまちまちであったり、不明であったりするわけで、これを読んでも漠然とした不安が高まるだけなんじゃないかと思う。

2000/6/24

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