キリング・フロアー

Killing Floor

リー・チャイルド / 講談社 / 00/07/15

★★★★

これは久しぶりに一気読み

 元軍人の男がジョージア州の田舎町でトラブルに巻き込まれ、事件を解決するという話。ハードボイルド小説ではなく冒険小説に分類すべき能天気な小説。作者がイギリス人で、これが作者にとっての「異国の地」の話であるということが効いているのか、good guysもbad guysも良い意味で(前時代的に)類型的で楽しめる。特に、主人公がどんなトラウマにも悩まされていない楽観的で有能な男であるところが頼もしい。

 これは著者のデビュー作で、高い評価を受けたらしい(アンソニー賞最優秀処女長編賞)。類型的な登場人物に、説得力と迫力のあるストーリーを組み合わせた王道であり、現代アメリカを舞台にして、マクリーンあたりの世代の冒険小説を書いているという感じがある。続篇が4作まで出ているようだが、いまの時代にこのような冒険小説のクオリティを保つことが果たして可能なのか、興味深いところだ。

 久しぶりにフィクションの一気読みをした。こういう単純に面白いものはやっぱりいい。

2000/7/28

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