希望への疾走

At All Costs

ジョン・ギルストラップ / 新潮社 / 00/07/01

★★★

まあそこそこだが、うっとうしい

 犯罪者として指名手配され、長年潜伏生活を送ってきた夫婦(とその息子)が、迫りくる危機に反撃するという話。著者は『若き逃亡者』の人。『若き逃亡者』では、主人公が少年だったので同情の余地があったのだが、本書の夫婦にはいろんな意味で同情できない。合理性が欠けた行動が少なくないだけでなく、いろいろと(アメリカ人的に)悩むのがうっとうしい。これは『キリング・フロアー』を読んだだけになおさらそう思うのかもしれないが、『キリング・フロアー』の主人公が悪人を躊躇せず殺すのは設定として好ましかった。

 といいながらも、そこそこのページ・ターナーではあった。『若き逃亡者』のときも思ったんだが、もったいない。

2000/7/28

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