精神分析医シルヴィア

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サラ・ラヴェット / 扶桑社 / 00/08/30

★★

これはロマンスであった

 帯に「第二のパトリシア・コーンウェルと絶賛された注目の新人ラヴェット初登場」とあるのでとりあえず読んでみた。コーンウェルの特徴というか、ほぼ唯一の美点であると思われる「地位の高い女性のロマンス」という要素はなく、主人公はふつうの独立した精神科医である。犯罪捜査に協力してプロファイリングを行うわけでもないので、「第二のパトリシア・コーンウェル」という表現は的外れのように思う。「コーンウェルのようにつまらない」という意味なのであれば納得するが、実際にはコーンウェル以上につまらない標準的なロマンスだった。

 なお、タイトルの「精神分析医」というのは間違いで、主人公のシルヴィアはごく普通の精神科医である。ご心配なく。訳者あとがきに「精神医学関係の用語などについてご教示いただいた」として2人の人に謝辞が捧げられているが、この人たちは困惑しているんではなかろうか。

2000/9/17

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