臨界テロ

Critical Mass

スティーヴ・マルティニ / 集英社 / 00/10/10

これは少しまずい

 スティーヴ・マルティニの国際陰謀小説。軽いタッチのスリラーである。

 スティーヴ・マルティニは、1990年代前半のリーガル・スリラーの書き手としては重要な人物だったが、この国際陰謀小説はどうもまずい。筋書きや小道具が陳腐であるだけでなく、法律業界を舞台にしていたときにはあまり傷になっていなかった軽薄とでもいうべき能天気さが裏目に出て、非常に薄っぺらい印象を与えている。正直言って愕然とした。

 以下、巻末の著作リストより。

『沈黙の扉』"The Simeon Chamber" (1987)

『状況証拠』"Compelling Evidence" (1992)

『重要証人』"Prime Witness" (1993)

『依頼なき弁護』"Undue Influence" (1994)

『裁かれる判事』"The Judge" (1996)

『ザ・リスト』"The List" (1997)

『臨界テロ』"Critical Mass" (1998)

"The Attorney" (2000)

 どうやら私は前作の『ザ・リスト』は読んでいないようだ。この作品も、リーガル・スリラーではないサスペンス小説らしい。

2000/10/21

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