セカンド・エンジェル

血の黙示録

The Second Angel

フィリップ・カー / 徳間書店 / 00/09/30

★★★

少しだけ良くなったか

 フィリップ・カーの9作目。ちなみに6作目は『殺人摩天楼』、7作目は『エサウ』、8作目は『密送航路』。本作は『殺人摩天楼』よりも未来の時代を扱っている近未来SF。

 上に記した最近の作品群と比べると少しはマシだとはいえ、初期の作品(ベルリン三部作と『屍肉』。『殺人探究』はすでにだめ)と比べるとお話にならないレベル。マイケル・クライトンのニッチを戦略的に狙っているのだと思われる。

 なお、小説としての出来はともかく、いくつかの描写に生理的な影響を受けてしまったことは認めざるをえない。この近未来の世界では、医学技術がそれなりに発達しており、それゆえに医療のあり方も変わっている。その医療の描写を読んでいて貧血に似た症状に見舞われた。

2000/11/4

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