田中真紀子擁立、石原慎太郎新党誕生

One Plus Book / ビジネス社 / 00/10/20

★★★

提灯本

 「自民党の明日を創る会」の提灯本。タイトルは「田中真紀子擁立、石原慎太郎新党誕生」と勇ましいものだが、内実は「田中真紀子擁立、石原慎太郎新党誕生か?」というスポーツ新聞の見出しに似ていて、実際にはこの2つのプランに反対している人の方が多いような感じがする。「自民党の明日を創る会」のメンバー10人に対するインタビューをまとめたもので、こういうのはその手の雑誌を見ればいくらでも載っているのだろうけれども、まとめて読むにはそこそこハンディであった。

 インタビューされているのは、石原伸晃、河野太郎、後藤田正純、塩崎恭久、下村博文、中谷元、根元匠、馳浩、平沢勝栄、渡辺喜美である。これらの人々の間の意見の不一致の甚だしさには驚かされた。それ以上に印象に残るのは、この人々の改革に向ける熱意であり、これでは自民党の「穏健派」と呼ぶべきような人々が警戒するのも無理はないと思った。「青年将校グループによる反乱」というイメージが強く、時流を考えるとかつての小沢一郎以上に強いインパクトを与えるかもしれない。

 5年後ぐらいには、いま森首相を批判している相対的にリベラルな人々が、森喜郎―野中広務体制を懐かしく振り返り、「むかしは良かった」と言っている可能性が高いように思う。

2000/11/11

TRCの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ