もう日本は黙っていない

「経済・外交・軍事」必然のシナリオ

Kawari: How Japan's Economic and Cultral Transformation Will Alter the Balance of Power among Nations

ミルトン・エズラティ / ダイヤモンド社 / 00/11/16

★★★

エコノミストによる日本論

 著者はエコノミスト/投資ストラテジストだとのこと。そういう実務家の目から見た日本論である。原題の"Kawari"は「変わり」のことで、日本がこれから大きな変化を迎えようとしているということを言っている。

 よく勉強はしているものの、アメリカの事情通の実務家が言うようなステレオタイプである。そのような人がどういうことを言うかを知るための本としてはハンディだろう。なお、この「読書メモ」で取り上げているこの手の本のうち、一番まともだと感じたのは、『腐りゆく日本というシステム』だった。ただし、あちらがもっぱら経済の側面に焦点を当てていたのに対し、こちらは軍事や外交、具体的にはアジアの中での日本の役割に力点を置いている。原著の副題が示唆しているように、「日本の経済的・文化的変化が、国家間のバランス・オブ・パワーを変えて」、アジアにおける日本のプレゼンスが強まるということだ。櫻井よしこが本書の監訳として名を連ねているのは、まあそういう内容の本だからである。たぶん。

2000/11/25

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